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織物の中には「気の遠くなる程」の行程を経て誂えられる「織」があります。
草木染め/手織は、もちろん、工芸職人・工芸作家の独自の技術と意匠・趣向が込められた作品として織物です。

 

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染織工芸織物.タイトル
背景画像
黒八丈 タイトル
 
 
草木染め手織紬:本場黄八丈
黒.たつみ綾(巾広)
 

江戸時代より八丈島に伝承されている"本場黄八丈"は、"黄""鳶""黒"の三つ色と、手織だけ制作される紬織物です。そして、その三つの色は、それぞれ、八丈島に自生する植物である刈安、タブノキ、椎から煮出されてつくられている色なのです。本場黄八丈は、八丈島の植物とその土地に伝わる染織手法だけ制作される織物なのです。

三つの色だけで構成される柄模様、そして、色印象は、もしかすると、限られた印象しか伝えることが出来ないかも知れないと思われるかもしれません。
けれども、自然を素材としてつくられた三色が伝統的な染織手法と相俟って生み出す色と柄模様がつくるその印象には、眼に映る以上に自然色の豊かさと本場黄八丈特有の空気が感じられるのです。

こちらに掲載をさせて頂いたのは、八丈島に伝わる綾織"たつみ綾"で織り上げられた本場黄八丈です。また、この織物は、三色の中の"黒"だけが使われ、制作された本場黄八丈です。

そもそも、"黒"という色なんですが、本来は"色のない色"...、光を映しても映さなくてもその"黒"は変わらない色なのかもしれません。
けれども、絹の染められた黄八丈の"黒"には、"色の気配"みたいなものが感じられます。絹と椎からつくられた"色"が相俟って特有の色艶が生まれる...、無機質的な"黒"ではなくて、"漆黒"を想わせる"黒"として映るのです。または、どこか生命感を想わせる、艶をもった"黒"です。

そして、黄八丈特有の綾織:"たつみ綾"は、この"黒"に精密で精緻な織模様を残しています。
"たつみ綾"の中に映る"黒"は、あたかも漆黒の様な"黒"でありながらも、光加減で、更にその黒の色加減が移り変わるかの様に映ります。

絹織物の中で、この"たつみ綾"の"黒"こそが、最も色加減、色表情が移り変わる"黒"なのかもしれません。

"たつみ綾"の黒は、"着物"としてつくられた"色"なのです。
艶を伴ったが明るさは、時に、黒からグレイに移るグラデェーションの様に映るかも知れません。きっと、"黒"が殊更に綺麗に感じられる筈です。

単彩印象のお着物ではありますが、細密な綾織が施されている為、少々制作に手間の掛かった帯地でも十分に見映えがすると思います。
また、黒の綾織特有のどこか整った感じも、帯と帯〆/帯揚との調和を工夫することで、着物印象を変えることが出来ます。

下段画像では、色を控えた綾織の九寸名古屋帯、北村武資:経錦袋帯とあわせてみました。

*"黒"の"たつみ綾"は、"本場黄八丈"の"黄""鳶""黒"の三つの色の中で、最も制作に手間と時間が掛かる"黒"の糸を用いて、最も精緻な綾織で織られた本場黄八丈の中でも珍しい絹織物です。

 

商品番号:ktg_74903
本場黄八丈:黒.たつみ綾
染色:西条吉広
機織:遠藤進
総丈:3丈3尺程(約12.5m)
巾:1尺8分(約41cm)広巾
手織/絹100%
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*本場黄八丈.黒.たつみ綾+綾織九寸名古屋帯
 
*本場黄八丈.黒.たつみ綾+北村武資:経錦袋帯
 
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