有形の美 無形の匠 伝統工藝染織

江戸小紋 タイトル

江戸小紋 タイトル画像

"江戸小紋"は、そもそも武家の正装としての裃に用いられて以来、染めの着物として発展した、言うなれば、日本文化で生まれ、日本文化で育まれた染色工芸品なのです。
それ故、"江戸小紋"には、他の文様のような異国文化の影響を感じさせる事はないのです。あくまでも「日本的」な文様でもあるのです。
江戸小紋には、京友禅の様な「はなやかさ」は期待できません。また、色無地の様な正絹と染色が相俟って感じられる「艶やか」もありません。感じられるのは、「凛とした潔さ」との印象でしょうか。。。「たった一色」と「たった一柄」にて表現される江戸小紋は、何百年も愛好され続けて来たのです。徹底した単純化を求めた末、完成された一つの型なのかもしれません。でも、これほど完成された文様が他にあるのでしょうか?江戸小紋は、極めて高い精度と潔さを兼ね備えた...確実に、「日本的」なんだと思います。
「江戸小紋」と言うと「判で押された」様な紹介のされ方があるかと思います。「小紋三役」と「言われ小紋」。要するに、「定番」と「"言われ"のある文様」と言うことです。「小紋三役」は「格が高い」とダイレクトに発想をされる方も少なくはないようですが、反対に「小紋三役」以外は「格が低い」との認識が正論である訳ではありません。
中途半端な教科書的な発想は、「江戸小紋」の「凛とした潔さ」に適わないと思います。まずは、眼の前にした「江戸小紋」、求めている「江戸小紋」の素晴らしさを直截感じるべきかと思います。
「江戸小紋」には様々な文様があり、色彩があります。染色を愛好する方ならば、その「凛とした美しさ」「潔い江戸小紋の美学」を感じることが出来、期待に適う江戸小紋と出逢うことが出来るかと思います。

江戸小紋
江戸小紋 竹縞 グレイ色 毛万筋 江戸小紋 角通し 墨黒色
商品番号 kskm_50001 商品番号 kskm_50002
江戸小紋 江戸小紋
竹縞/毛万筋 角通し
\273000 \273000
江戸小紋 玉縞 江戸小紋 縞 毛万筋
商品番号 kskm_50005 商品番号 kskm_50006
江戸小紋 江戸小紋
玉縞 縞/毛万筋
\399000 \298000
江戸小紋 言われ小紋 源氏香 本場結城紬 いざり機 焦茶色系 格子
商品番号 kskm_50007 商品番号 kskm_10026
江戸小紋 江戸小紋
源氏香 並柄/大小あられ
\262500 \178500
江戸小紋 麻の葉 江戸小紋 市松
商品番号 kskm_50004 商品番号 kskm_50003
江戸小紋 江戸小紋
麻の葉 市松
\262500 \168000
日本的なる染織としての江戸小紋
江戸小紋 伊勢型紙

「江戸小紋」の「如何にも日本的」であるのは、その染色技法にも一因があるかの様に感じられます。
これまで、「江戸小紋」に関わる染色技法に対して3種の重要無形文化財保持者認定がなされています。染織において、こうした1つの染織品に対して「3種」の技術を文化財として認定保存されているのは、実は「江戸小紋」だけなのです。ひとつは「染め」。ひとつは「彫り」。ひとつは「糸入れ」。但し、"糸入れ"は「縞伊勢型紙」に限定されます。
この技術は、どれも精緻極まりない極細の仕事であるのです。気の遠くなる仕事で、真摯なる精神と生真面目さ、そして、器用なる技能。まさに「日本人」を形容する言葉にて尽くされる仕事なのです。この仕事が、重ねられてこそ「日本的」な魅力が感じられると思うのです。つまり、こうした技術を保ってこそ江戸小紋であるべきです。
もし、この仕事が、他の方法でなされるならば、例えば「伊勢型紙」ではなく、「ガラス板」や「セルロイド板」を使い「手染め」をしても、「江戸小紋」の美しさは感じられないものです。
「伝統工芸士」なる職人が、"伊勢型紙ではない"道具と使い、手染めをすれば、とても綺麗に染められるでしょう。また、少々細かくても綺麗な染め上がりとなると思います。
しかし、綺麗に染められた「染色小紋」でしかなく、江戸小紋としてのアイデンティティに欠けると思います。
江戸時代、浪費・奢侈を戒める法令である倹約令が発せられ、その対象に「極鮫」と称される極細の江戸小紋も対象にされたとの事です。単色であり、文様が連続するだけの江戸小紋でも、極細となれば奢侈とされるのです。そして、「奢侈」とされる程、極細なのは「彫り師」や「染め師」の技量の競い合いと言われています。「職人の意地」の様な「どうでも良い」様なことが事の始まりで、それが何時しか「贅沢」な染色となって行った様なのです。現代語で言う「サブカルチャー」の様なものだったかも知れません。しかし、江戸時代に興った「サブカルチャー」としての江戸小紋も、数百年を経て、「如何にも日本的」となったのです。それは、確実に日本人がこの「凛とした潔い」染色=江戸小紋を愛好し続けて来たからだと思います。

本場 結城紬
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