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礼装を意識して織られた西陣織袋帯地です。
この帯地に織り込まれた彩色ひとつを取り上げても、柔らかく、優美な印象を想わせます。その彩色は、ただ派手やかな色ではなく、織物でありながらも、まるで暈かしの如く、彩色の濃淡を施し、色の奥行きを保たせているのです。
こうした彩色の柔らかさや優美な印象は、それ自体品位をも感じさせるのですが、この帯地は、適わせられる礼を意識したお着物を想定をもしているのです。
礼を意識した着物..、それも上質の友禅にて染められた着物に適わせられるべく、彩色の柔らかさを加減しているのです。 この西陣織ですが、この帯地をみると、確かに礼装を想わせる印象を保っています。
しかし、それは、この美しい優美さを想わせる彩色が「礼装」を想わせるのです。
この西陣織に施された文様に眼を向けてみると..、有職文様でも、吉祥文様でも、名物裂、正倉院文様でもないのです。所謂、伝統的古典文様ではない。西陣織の礼装を想わせる帯地にありがちな文様ではないのです。
「東南彩華」なる銘が付けられた西陣織です。
東南アジアより伝わった文様が範とされているのです。
もちろん、礼装を意識した帯地には、「そぐわない」と言う約束事があるわけではありません。
ただ、この帯地を制作した者の趣向を豊かさを感じるのです。
名物裂の中にも東南アジアから伝えられた文様があります。しかし、それは礼装を意識しながらも、落ち着いた表情を感じさせる趣向を香わせる傾向があります。この帯地は、趣味趣向は伝わるかもしれませんが、落ち着いた表情なるものは感じられません。あくまでも、優美なる礼装感を想わせるのです。
こうした感覚..、これが制作者のこの西陣織に対する計らいなのかもしれません。
あくまでも、優美なる西陣織であり..、そして、趣味趣向が香るのです。
この西陣織ですが、礼を意識したお着物..、紋付きの着物、付下、訪問着にお使い頂けます。但し、豪華なる印象の西陣織ではありませんが、ひとつ控えた雰囲気とちょっとした趣向性、優美な品格が伝わる帯地です。
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