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単彩印象の草木染め手織紬です。
四種類(野ばら 子鮒草 五陪子 矢車)の草木にてつくられた色は、単彩無地印象を想いつくられた"色"なのです。あくまでも単彩無地印象であって、無地でもないし、単彩でもない..、その上、よく見ると織には無地織以上の織が施されているし、色もいろいろな色が見えてくるのです。
それは単純に眼にしている時の想い込みではありません。
この織人が使う色..、四種類の草木からつくられた色は、よく似た色印象なのです。わざわざ、似た色を染めるのは、織り上がった時、着物となった時、単彩でありながらも色印象に深みを想わせるためでもあるのです。
この織人は、自生する草木だけを染料として色をつくります。自生する草木からつくられる"色"には、その時季や環境によって影響を受けるものです。"もの"の質(たち)とか性格のようなものかもしれません。おしなべて"一様にしてしまう"ことが出来ないものなのです。"ひと"が手掛けながらもその"一様ないさま"を、色と織で表現するべく、よく似た印象の色をつくり出している様なのです。
この紬織..、紫を帯びた薄色印象の織物は、織人の創意が込められているのです。依頼を受けてより、"想"を練り、時に試織をして、自身の中で色のイメージと織のイメージをつくることに時間と手間を掛けます。この織人は「何を織るか、色と織のイメージをどうするか」に最も時間を費やすそうです。"織るべくもの"が決まれば、"手"が憶えているとの事で、時間は掛からないそうです。
この織物は、とても綺麗です。眼にしていると、眼にしている時間のすべてが美しい感情に包まれるようなのです。緯糸で表現された織の表情と色の加減は、生きている草木をモチーフとした作品を想わせます。自然を想わせ、ひとの才華を予感させるかの様です。本当に美しい"肌触り"を伝えています。
こうした織物は、着物になっても、その美しさや印象は失せることはありません。
草木の色や織の表情を堪能できる特別な着物となります。
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