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織人.染人、そして、染織家なる「ひと」が手掛ける着物.帯を主に扱う...、そんな気持ちをもって「お品」を求めています。すると、時折、「ご主人は機屋さん直接行かれたり、染織家の方々とお逢いになったりされておられる様ですね」と言われる事があります。
もちろん、着物.帯の制作に携わる方々とお逢いすることは少なくはありませんし、また、制作工房にお邪魔をすることもあります。
しかし、私としては、制作者に直接お逢いしたり、制作.仕事の場にお邪魔をすることは出来るだけ控える様に心掛けてもいるのです。
お客様とお話をさせて頂いていて、この様なことをお伝えすると、意外な表情をされるのですが..、その意外な表情の裏には、恐らく、私がいつもいつも職人さんや染織家の方と長話をしている様な印象があるのかもしれません。
確かに、私は人とお話をすることは嫌いではありません。「話に花が咲く」と言う言葉があるように、お話をしていて次から次へと関心興味のある話題で会話が弾むことは、意識感情や知識情報を伝えるだけの会話などよりも遥かに豊かで楽しいものです。
着物.帯の制作に携わる人。織人、染人..、職人と染織家を紹介する雑誌の記事や特集を見掛けることがあります。どの様な人が制作を手掛け、どの様な環境で仕事をしているのか..、また、どの様な道具やどの様な制作過程を経ているか..、制作と手掛ける人の、そこに流れている空気感を想うことが出来るかと思います。関心を寄せている染織作品が、どこの誰が、どの様に制作しているかを垣間見るだけでも安心感が得られるのかも知れません。
しかし、取り上げられる職人や染織家の方たちの中には、取材の申し出を受けられない方や掲載された記事を読まない方もおられるのです。
そんなタイプの職人さんにお逢いしたことがあります。取材の申し出を受けられないわけを訊くことは出来ません。ご本人が拒否されている以上の訳を訊くことは感情を害する以外の何も得られないと感じられたからです。しかし、仕事上のお話を進めていると、その「訳」は自ずと伝わってくるんです。
職人.染織家の方と仕事の依頼内容を伝えお話している際に、私の意向を言葉ではなくて、「話の感じ」で理解されるタイプの方がおられます。
そして、必要なことを必要なだけ確認するように訊き返してもくれます。
時に..、職人.作家と呼ばれる人たちの印象は硬質な印象を受けることがあるかと思います。
禁欲的であったり、無口、不器用..、そう言った印象はないわけではありませんが、一方、セールストークの巧い、軽快な口調の職人.作家も、その人柄を評価されることはあっても、「お品」「作品」そのものの印象が飛躍的に高くなることはないかと思います。 |