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| 織物には、煌びやかな美しさはありませんが、ひとが手を掛け、時間を掛けてつくった「丁寧」さが宿っているのです。むしろ、「丁寧」につくられていると言う印象が、感じられるからこそ、永く愛好できる紬織物になるのではないでしょうか? |
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| 本場久留米絣 |
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| 小川内龍夫 |
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綿織物には、絹織物=紬にはない魅力がある言われることがあります。「和の装い」の中でカジュアルを求める。また、絹織物にはない素朴な「テイスト」を求める。
綿織物の中でも、特に、久留米絣は、最も工芸的な技術が昇華された織物かも知れません。綿糸の整経から、手括りの絣、そして、藍染め。ひとつひとつの行程が、人の「手」に依って、積み重ねられているのです。現在、染織の中で、国定重要文化財指定を受けている7つの産地のひとつに数えられています。まさしく、綿糸が織り出す、染織の極美と言えるかも知れません。
この久留米絣の特徴は、幾何学的に配された「絣」文様かと思います。「久留米絣」という呼称も、この「絣」印象の美しさから生まれてきているのだと思います。経と緯の絣と「藍」の濃淡の色調が、工芸職人の主観で組み合わせられる事で、「絣」が印象的に映えてくれるのです。機械で、織り上げれば「間違いなく」「整然」と絣は揃えられることでしょう。しかし、機械に依って織られた「絣」は、それだけしかないのです。染織の醍醐味とされる「織」の実感は、その様な「整然」の中には伝わり難いのです。
特に、この様な、幾何学的な「絣」文様には、手織のテイストが不可欠な様な気がします。「並べられた筈」の絣が、ひとつひとつ、良い意味で「何処か違っている」訳です。
重要無形文化財技術保持会員の小川内龍夫氏の作品です。日本工芸染織展にも作品出品されている方です。もちろん、手織に依っています。但し、久留米絣協同組合の認定を受けていますが、通常「赤色」で織り込んである「無形文化財」認定はありません。小川内さんの藍染め・経緯絣・手織の作品。 |
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