また”つまらないもの”を買ってしまったかも..

ゴールドだけではなくて、シルバーもありました先週の日曜日に、愛知県の豊田市美術館で<フランシスベーコン展>を観て参りました。

フランシスベーコン、この画家の絵は「誰にでも、観てご覧よ..」なんて言う絵ではないんですね...、美しい風景や笑顔などまるでない。描かれているのは<人>...、薄気味悪いかもしれない、そして、作者の精神を疑ってしまうようなところが感じられる。また、ホラー的な感じも感じられない訳ではないと言う人も出てくるかもしれない...、そんな絵画ばかりです。

こうした感じの絵画は、私自身は、あまり好きではないんですが...、ベーコン死後、アジアでは始めての回顧展と言うお話でしたので、真夏の暑い日曜日、出掛けて来ました。

さて、<フランシスベーコン展>の内容なんですが、間違いなくちょっと怪奇的な作品ばかりだったんですが、眼に映る気味悪さと肌で感じる印象がちょっと違うんです。眼にしていても<嫌な感じ>がないんですね。むしろ、ちょっと惹かれるみたいな感じがするんです。頭と感情が違うものを捉えているかの様でした。

誰にでも「良かったよ」とは言えない作品性なんですが、ベーコンの主要作品そのものは、あまり観られるものではないようです。好奇心が響く方はお出掛けになったいかがでしょうか?

東京国立近代美術館では入場者が10万人を超えたそうです。


こちらに掲載をさせて頂いたのは、ミュージアムショップで衝動買いをしてしまったピンブローチです。
デザインとしては素晴らしいとは思いませんか? "ジャンコクトー"がデザインしたとのことです。
ピンブローチをデザインした訳ではないと思いますが、確かに、コクトーらしい古代ローマっぽいデザインですね。

ミュージアムショップならではの衝動買いかもしれません。



豊田市美術館なんですが、愛知県の地方都市の美術館なんですが、ある著名な建築家が設計した美術館なので、この美術館に行くだけでも十分に楽しめると思います。

"青いカバ"...、その名はウイリアム(William)と言うそうです。

MoMA.jpg先週の日曜日、三重県立美術館で開催されている「KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン」展に行って参りました(台風17号が迫る最悪天候でした)

浮世絵など一緒に19世紀後半にヨーロッパに流出した、江戸小紋や長板中形、型友禅などの製作に欠かせない「型紙」。その「型紙」がつくる「デザイン」は、当時、現地の画家や工芸家、デザイナーたちに影響を与え、美術工芸品やデザインが生み出されたそうです。この展覧会は、単純に絵画や美術工芸品が展示される内容ではなくて、100年以上前に海を流出した「型紙」を軸として、ヨーロッパやアメリカの近代さらには現代の美術まで、時代やジャンルを超えて紹介された展覧会...、と言う内容でした。

伊勢型紙と欧米美術工芸品...、ちょっと捩じれ感のある内容でもありそうだったんですが、違和感どころか「KATAGAMI」から派生したデザインに眼を奪わるような展覧会でした。

東京、京都の開催を終えているので、もうご覧になった方もおられる思いますが...、美術品だけの展覧会とは違う視点を楽しむことが出来ました。


そして...、自分への「おみやげ」も購入してしまいました。
MuseumShopで買ったものです。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)所蔵の古代エジプトの副葬品"青いカバ"。"青いカバ"の七宝ブローチです。
使うかどうかは別として...、「おぉ..、いいじゃんコレ!!」
即買い状態。現在も後悔していません。

三重県からの帰り、台風で高速道路が閉鎖されそうな暴雨見舞われましたが、「KATAGMI」展も良かったし、お気に入りの「カバ」も手に入ったし悪くはない日曜日となりました。めちゃくちゃ満足しています。

さて、ちょっと調べていたんですが、この青いカバですが通称「ウイリアム(William)」と呼ばれているそうです。