本田瀧右衞門:古代越後上布
きなり百亀甲絣
越後上布の機屋で織られた手織麻織物。
カラムシ(植物)からつくられた苧麻を紡績した極細の麻糸を使い、1尺2分の巾に、整い揃った100を数える亀甲絣が、綺麗に織り出されています。
この亀甲絣は、それぞれが微妙に"かたち"が違う..、けれども、整然と綺麗に並び揃っている印象を憶えます。
手織の痕..、手機で織る..、それは、絣を揃えながら織る..、自然の繊維である麻糸の柔軟性は一様ではない、それを揃える..、"かたち"を揃えながら織る。
織人の感覚が、この100亀甲の絣を整然と織り出しているのです。
だから、細かい絣が並んいるに関わらず、窮屈な感じはしないし、精巧に織られているからと言って、冷たい感じを憶える訳でもない。
織人の感覚が、この精緻な絣の"光景"をつくっているのです。
そして、"きなり"で織られたこの手織の麻織物は、特有の涼感を伝えてくれます。
単純な涼感ではなくて、特有の涼感..、もちろん、単純に、麻織だから涼感が伝わってくると言う訳ではない。
麻の素材感、"きなり"と言う色の質感、そして、精緻な亀甲絣が相俟って..、光に映るその様は、"透ける予感"、あるいは、"透けない予感"を伝えている。そして、きっと、この麻織物にあたる"風"も..、その透ける予感/透けない予感の光とよく似ていて、通り抜ける風と、そうでない風がある様に感じられる。
そこから生まれる"涼感"..、肌で感じられる涼感と、眼で感じられる涼感が同時に伝わってくる。
これは、機械織では、絶対につくれない涼感だと思う。
伝統的につくられた麻織物..、 まさに蜻蛉の羽根のような質感を伝える素材感から生まれた涼感なんだと思います。
透ける/透けない..、透ける手前の素材感と感覚がある。
そして、上質の麻特有の質感が、視覚的な"涼感"をも想い伝えてくれるんです。
とても綺麗な手織の麻織物...、夏季の陽射しを、あえて楽しむことの出来るような夏季の着物です。
100亀甲絣.手織.古代越後上布。
* | 着物と帯のあわせ.. |
・ | 下段画像では薄絹手描き友禅御所解染め帯とあわせみました。 |
*下段のフォームよりご注文を承ります。
・ | この商品は、お仕立てを伴うご注文となりますので、お仕立て前のお手元でお品の確認対象商品に該当します。 「お手元でお品の確認」の詳細はこちらのPageでご案内を致しております。 |
・ | 送料は無料対象商品です。 |
・ | お仕立代込みの価格表示となっておりますが、反物だけのご注文をも承ります(湯のし/湯通し加工までのご注文をも承ります)。 下段のお問合せフォームよりお問合せ下さい。 |
・ | お誂え寸法などに付きましては、ご注文後に弊店より送信させて頂く「ご注文確認メール」にて詳細のご案内をさせて頂いております。 |
・ | お着物のお仕立てについてはこちらのPageでご案内させて頂いています。 |
・ | こちらのお品についてのご質問などがございましたら、最下段の質問フォームよりお問合せを承っております。 また、直接、お電話によるお問合せも承ります。 商品に関わる内容だけではなくて、お仕立て方法、ご購入方法についても、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。 (052)262-5638 受付時間 10;00-18;30 |
・ | なお、実店舗での販売もしているため、ご注文を頂いた時点で販売済みとなっている場合もございます。 この点に付きましては、ご了承下さいます様、お願い致します。 |