北川弘繪 作
草木染め綿織物八寸名古屋帯
染織家北川弘繪さんが制作された草木染め綿織物の八寸名古屋帯です。
作品制作に使用する綿糸はご自身の手で引いた手紡糸、そして、草木染めもご自身でなされています。
北川弘繪さんは、個展を企画することもなく、公募展に出品される事もありません。
出雲絣の染織家青戸由美江さんの下で草木染め綿織物を学んだ後、アシストする職人さんもいない工房でひとり綿織物制作を続けられています。
こちらの作品は、幾何学的なデザインで構成されているにも関わらず、どこか抒情的とも思える雰囲気を伝えています。それは草木染めによる穏やかな色彩と手紡ぎの木綿糸の柔らかな素材感が調和して湧き上がってくる雰囲気なのかもしれません。円と経縞が連なるデザインは、おおらかな空気感に満ちていて、まるで田園風景をデザイン化しているようにも感じられます。自然素材だけでつくられた織物だからこそ伝わってくるイメージなのかもしれません。
使用草木：藍 かるかや 柘榴
＝経歴＝
| 岡山県倉敷に生まれる | ||
| 1987年 | ： | 青戸由美江に師事 出雲絣を学ぶ |
| 1990年 | ： | 倉敷に自身の工房を構える。 |
| 以降、草木染め手織綿織物の制作を続ける。 |
| ＊ | 北川弘繪制作草木染め綿織八寸帯との着物のあわせ |
| ・ | 本場結城紬『みじん縞』とあわせてみました。 |
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