浅倉広美 作
板縞絣綾織九寸名古屋帯
【流星】
板締め絣が綾織で織り出されているその様は、光の中から色彩が流れている様にも映ります。
もしかすると、使われている"色の数"は高が知れているかもしれませんが、色彩印象は眼に映る以上の深みを伴って感じられます。
眼にしている色が流れて行く様に感じられるのは、板締め絣によって構成された色彩(ブルーのグラデェーション)を、綾織で織り出すことでその色加減に朧気な空気を与えているからなのです。
受け継がれた感覚や染織技術とは全く違う染織感性でつくられているのだと思います。
この織物の制作者は、女子美術大学工芸科染織専攻卒業後、染織作品を制作されています。伝統や歴史ではなくて、制作を通じて、染織を学ぶということから育まれた感覚とか感性が、美意識となり、装飾となっているのだと思います。
どうやら、よく似た色を織り交ぜるて行くことで生地がつくられている様です。
そして、そこに映る色は、もはや染められた色ではなくて、制作者の色彩感性が構成する色加減となっている..、染織技術とか経験だけではない制作者の美意識があるから、織物の中で色彩が特有の色加減となって映るのです。
きっとブルー系だけの色だと思いますが、それ以上の色印象を憶え、織物としての特別な存在感が伝わって来ます。
こうした色彩印象と染織デザインは、あえて帯地と捉えなければ、現代の屋内装飾作品や美術館展示作品としても映るかも知れません。
やはり、この織物を飾っているのは、制作者の美意識なんだと思います。
色美しい板締め絣と綾織を駆使して制作された九寸名古屋帯です。
染織家:浅倉広美.作品
=経歴=
女子美術大学芸術学部工芸科染織専攻卒業 | ||
1989年 | 「国展」初入選 | |
2011年 | 国画会工芸部会友推挙 | |
2012年 | シルク博物館「全国染織作品展」 <全日本真綿協会賞>受賞 |
|
2014年 | シルク博物館「全国染織作品展」入選 | |
2014年 | 「国展」<会友賞>受賞 国画会工芸部準会員推挙 |
|
2014年 | 駒ヶ根シルクミュージアム 「現代手織物クラフト公募展」入選 |
着物あわせ..
* | 手織絣織物(士乎路紬)のお着物とあわせてみました。 絣織のお着物に現代的なイメージが浮き上がって来ました。 |
* | ナチュラルな空気感に満ちた草木染め手織真綿紬(梅とばら)のお着物とあわせてみました。創作性に満ちた帯地の存在感がとても良く馴染んでいます。 |
*下段のフォームよりご注文を承ります。
・ | この商品は、お仕立てを伴うご注文となりますので、お仕立て前のお手元でお品の確認対象商品に該当します。 「お手元でお品の確認」の詳細はこちらのPageでご案内を致しております。 |
・ | 送料は無料対象商品です。 |
・ | 名古屋帯のお仕立てには、以下のお仕立方法がございます。ご注文の際にご指定下さい。
帯のお仕立てについてはこちらのPageでご案内させて頂いています。 |
・ | 特に、ご指定のない場合は、名古屋帯仕立てとさせて頂きます。 お分かりにならない場合は、ご注文の際に「相談」をお選び下さいませ。 後ほど、詳細なご案内をさせて頂きます。 |
・ | 帯芯に硬さにつきましては、お品の素材を勘案して理想的な硬さの帯芯を提案致します。 帯芯の硬さにご希望がございましたら、お申し付け下さいませ。 |
・ | 帯のお仕立てに要する期間は、仕立屋に渡す日から起算して約10日をご予定下さい。 (「お染仕立て」の場合は20日以上をご予定下さい) お急ぎの場合はお申し付け下さい。 |
・ | こちらのお品についてのご質問などがございましたら、最下段の質問フォームよりお問合せを承っております。 また、直接、お電話によるお問合せも承ります。 商品に関わる内容だけではなくて、お仕立て方法、ご購入方法についても、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。 |
・ | なお、実店舗での販売もしているため、ご注文を頂いた時点で販売済みとなっている場合もございます。 この点に付きましては、ご了承下さいます様、お願い致します。 |