銀彩染め九寸名古屋帯
霞み暈かしに飛雲模様
「飛雲」は濃密な銀彩(銀泥)で"かたち"をつくられ、その背景には霞み暈かしが施されています。
「飛雲」も、さほど大きくもないし、数も僅かばかり..、一見すると「霞み」も飛雲の背景をつくっているだけしかない様でもある...、けれども、この染め帯には、ちょっした雰囲気みたいなものがある。
そもそも、この「飛雲」なんですが、古代中国の神仙思想の中で語られることのある「図案」の様です。「天」の姿をひとつの"かたち"にした図案なのかもしれません。
さて、ここに使われている「飛雲」の"かたち"なんですが、"着物""帯"の図案としては、あまり見掛けないような"かたち"をしているんですね。
「飛雲」だけをみていると、純日本的というよりも、もう少し古い感じを伝えている。
純日本的とはちょっとは離れている感じがするかもしれないけれど、妙に"凜"としていて、特有の品位があり、どこか寓話的な空気を漂わせているんですね。それは、「飛雲の曰わく、謂われ」が伝える"空気"のためかもしれません。
ところで、この銀彩の「飛雲」なんですが、とても巧くつくられています。
濃密な銀泥を使いこなすことで、独特の表現を完成させています。
光加減で、その銀泥の艶と色が移ろうことで、その「飛雲」そのものの表情をも移り変わる。
彩色は、殆ど使われていないにも関わらず、密度のある雰囲気があるのは、この銀彩でつくられた「飛雲」の姿のためなのだと思います。
霞み暈かしは、単純に、アクセントや「飛雲」の背景だけではなくて、どうやら「飛雲」の奥行きを図る効果をも担っている。この「霞み」は、「飛雲」とは別の"姿"の「雲」を表現しているのかもしれないんですね。
純日本的な感じから離れているかもしれないけれど、特に、異国的な空気はないようだし、この染め帯特有の"雰囲気"には、趣があり、品位があって、凜としている感じがある。
趣は、この「飛雲」から伝わって来る"寓話的な空気"...、あるいは"かたち"がもたらすユーモラスな雰囲気なのかもしれません。
そして、この「飛雲」と霞み暈かし、そして、施されている彩色加減が、凜とした緊張感と上品な趣をつくっている。
塩瀬の染め帯としては、あまり、見掛けることのない雰囲気なのかもしれません。けれども、品位があり、趣向がこめられている。
眼にしていると..、間違いなく、上質な何かが伝わり、感じられます。
余所行き的なお着物にあわせてお使い頂けます。
*下段のフォームよりご注文を承ります。
・ | この商品は、お仕立てを伴うご注文となりますので、お仕立て前のお手元でお品の確認対象商品に該当します。 「お手元でお品の確認」の詳細はこちらのPageでご案内を致しております。 |
・ | 送料は無料対象商品です。 |
・ | 名古屋帯のお仕立てには、以下のお仕立方法がございます。ご注文の際にご指定下さい。
帯のお仕立てについてはこちらのPageでご案内させて頂いています。 |
・ | 特に、ご指定のない場合は、名古屋帯仕立てとさせて頂きます。 お分かりにならない場合は、ご注文の際に「相談」をお選び下さいませ。 後ほど、詳細なご案内をさせて頂きます。 |
・ | 帯芯に硬さにつきましては、お品の素材を勘案して理想的な硬さの帯芯を提案致します。 帯芯の硬さにご希望がございましたら、お申し付け下さいませ。 |
・ | 帯のお仕立てに要する期間は、仕立屋に渡す日から起算して約10日をご予定下さい。 (「お染仕立て」の場合は20日以上をご予定下さい) お急ぎの場合はお申し付け下さい。 |
・ | こちらのお品についてのご質問などがございましたら、最下段の質問フォームよりお問合せを承っております。 また、直接、お電話によるお問合せも承ります。 商品に関わる内容だけではなくて、お仕立て方法、ご購入方法についても、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。 |
・ | なお、実店舗での販売もしているため、ご注文を頂いた時点で販売済みとなっている場合もございます。 この点に付きましては、ご了承下さいます様、お願い致します。 |