真糊糸目友禅 :塩瀬.染め帯
『秋草花』
時季を想わせる草花が花籠に摘み入れた景色を図案としています。
こうした花籠の図案なんですが、他で見掛けることがないような図案ではありません。着物や帯の柄模様だけではなくて、日本絵画の中でも、見掛ける図案であるかもしれません。
ただ、「よく似た図案」は、よく見掛けるけれども...、好みや趣向に嵌まる図案は殆ど巡り会うことは殆どありません。
日本絵画や日本の工芸品には、そもそも、先人の作品を「写し」、かつ、その写された作品そのものを自身の作品とされることがあります。
図案とか主題を同じくすることをあえて禁じることなく、むしろ、畏敬をもって「写し」に臨む傾向にあったかのように思われます。
作者が違えば..、主題や構図、図案が同じであっても違いは、否応がでも、生じるものです。
要するに...、似ていても、憶える印象や感銘は違うと言う事です。
こちらに掲載をさせて頂いた「花籠」ですが...、他では感じられない類の"繊細"であって、そして、"綺麗"と言った類いの印象が伝わってくるのではないでしょうか?
この"繊細"とか、"綺麗"と言った感覚は、花籠が単純に染め描かれた友禅や、日本画を観ても、必ず憶える感覚ではない。
そもそも、当たり前かも知れないけれど、実際の草花を眼にしても、こうした感覚を憶えることはない。
極上の手描き友禅だけが表現する...、また、求める類いの美意識がある様なのです。
それは、単なる装飾じゃなくて、装いとしての「柄模様」として..、考えられ、つくられている「繊細」「綺麗」なんですね。もちろん、制作者によって、求める意識の濃さには違いがあるかと思いますが、永劫に伝え残されても、尚、「美しい」と想われるべき友禅であることが理想なんですね。
この秋の草花が摘み入れられた花籠の友禅ですが、"かたち""向き""彩色"のバランスに趣がある...、眼にしていると、どこかが曖昧で、何かが利いている様な感じがある。
写生的な美しさではなくて、友禅としての「美しさ」がこうしたバランス感覚をつくっているようです。写しているだけ以上の趣向と美意識があるんですね。
秋の草花と花籠を主題とした染め帯です。
繊細で、綺麗...、そして、その印象は、気品と凜とした空気感に包まれているかのようです。
「画が生きている」と言う言葉を聞いたことがありますが、この友禅にもそんな言葉で伝えられても良い感じがします。
ちょっと、趣向を保ちながらも、凜とした空気を装いに感じさせてくれる...、そんな手描き友禅染め帯です。
*写真画像の地色については、とてもデリケートな色のため、モニター設定次第では大きな違いが出る可能性があります。
薄グレイ色と薄ベージュ色を巧みにひとつの色にしたイメージの色..、寒色系の薄色なのか、暖色系の薄色であるのか..、とても曖昧な色です。
色だけをじっとみていると..、何故か、他の色の気配をも感じる色にみえて来ることもあります。
* | 真糊糸目友禅染め帯の着物あわせ.. |
・ | 本塩沢蚊絣とあわせてみました。 |
・ | 草木染め手織紬:士乎路紬(矢車附子 ログウッド)とあわせてみました。 |
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