手描き京友禅 染め帯/小千谷薄絹
御所解模様(お単衣 夏季)

 

お単衣と夏季にお使い頂くため、染め誂えた御所解模様の染め帯です。

素材は小千谷で織られた薄絹の白生地。
生地の所々に太さの不揃いな糸が織り込まれています。
透け加減を想うと、この不揃い感が素材の質感に抑揚がある様に感じられます。絽織などの夏季の絹地と比べても、特有の涼感が感じられるかもしれません。

染め描かれた御所解模様は、多彩な彩色を施すことなく、藍色の濃淡だけで、染め描かれています。真糊糸目の友禅職人が、細部まで、丁寧で、綺麗な仕事を施しています。

僅かに透き通る絹に藍色で染め描かれた菊と萩の模様。それは、御所解特有の雅な雰囲気、そして、藍の薄絹から漂ってくる夏の趣が、ちょうど良い感じで調和を保っている様に感じられます。

お単衣から夏季に渡り、ちょっと余所行き感覚をもって帯を使いたい．．、そんな期待感に応えてくれる染め帯になります。

 

 

＊	着物と帯のあわせ
・	縮結城(緯暈かし織)の単衣着物とあわせました。
・	夏大島：亀甲絣(制作:東郷織物)とあわせました。
・	古代越後上布(100亀甲絣)の麻上布とあわせました。