石川県指定無形文化財:能登上布
絣織
こちらに掲載をさせて頂いた織物は、石川県無形文化財にしていされている手織麻織物、能登上布です。
盛夏の麻織特有の"きなり"に小絣が織り出されています。
よく見ると、"小絣"が織りされている箇所には、"縞"が織り込まれています。"きなり"に対して、僅かに"赤み"をおびた"色"が織り出されているのです。
そして、どうやら、"赤み"が、この麻織物のちょっとした"色の気配"を伝え、透ける夏織物に織の奥行きがつくっているのだと思います。
結局は、「縞織に小絣」なる織物なのかもしれないけれど、"絣"、または"縞織"などのちょっと普段着感覚を伝える印象は、あまり感じられないかもしれません。
"小絣"は、そのどれも、ほぼ同じ大きさであるし、単調でもある、けれども、整然と並べられていて、眼にしていると、心地の良い"リズム感"をが伝わって来る気配を想わせてくれます。
そして、"色の気配"を想わせる縞織は、光加減によって、織物に奥行きを生み出しているのだと思います。
並べられた"小絣"が伝える"リズム"のような感覚と、光の加減で色気配を変え、生まれる奥行きが相俟って、音楽を想わせる雰囲気がある様に想える。
そして、その音楽は、伝統的な織物から感じられるに関わらず、古臭い感じの音楽ではない、自然の中で、響く音色に近い様に感じられるけれど、どこか"現代"を想わせる透き通った音色を想わせる。
能登上布は、伝統的な織物であるけれど、現代の装いを意識した創意を想わせる織物でもあるのです。
絣織、縞織でありながらも、民芸的な感覚よりも、むしろ、垢抜けした印象を伝えているます。
盛夏にお召しになって頂けるちょっと趣味性深いお着物です。
* | 能登上布との帯のあわせ.. |
・ | 西陣織:経絽八寸帯とあわせてみました。 |
・ | 琉球本紅型染め帯:『梯梧の花』(制作:玉那覇有公)とあわせみました。 |
・ | 能登上布八寸帯『乱れ縞』とあわせました。 |
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