洛風林制作: 九寸名古屋帯
『秀衡文(ひでひらもん)』
工芸帯地"洛風林"制作の九寸名古屋帯。
こちらに掲載をさせて頂いている『秀衡文』のデザイン(=梅に松葉模様)は、東北南部地方に伝来する朱塗りに金箔で装飾された秀衡椀(南部椀)が出典とのことです。この秀衡椀は、その名称の通り、奥州藤原氏三代当主秀衡が京の都から職人を招来し、平泉地域特産の漆と金を使い、器を造らせたのが起源とされています。
この黒に「梅に松葉模様」のデザインをみていると、とぼけた雰囲気を思わせながらも、僅かに凜とした気配が伝わって来ます。それは、この漆器を生み出し、育んだ絢爛な奥州文化が、貴族や生粋の文化人ではなく武家好みの文化だったからなのかもしれません。
もうひとつの出典元。この「秀衡文」には、もうひとつの出典があるそうです。
それは芹沢銈介が制作した絵本「どんきほうて」の表紙図案。芹沢銈介の型漆と金箔で描かれたその表紙は、そもそも秀衡椀の装飾をモチーフにデザインされたものですが、この『秀衡文』と、瓜二つ的に近いデザインなのです。いずれにしても、どこかユニーク(趣深く)で、少しきちん(礼装)としてる空気感は奥州藤原文化の名残なのでしょうね。
小紋や紬などのお着物にあわせてお楽しみ下さい。
*芹沢銈介の「どんきほーて」は、「ドン・キホーテ」文献のアメリカ人蒐集家のために制作された型絵染めの書籍。「どんきほーて」の中では、主人公ドン・キホーテが鎌倉武士に置き換えられて、描かれています。秀衡椀のデザインが、「ドン・キホーテ」の物語の表紙に使われているのは、鎌倉武士が主人公だからなのかもしれません。
* | 洛風林:九寸名古屋帯『秀衡文』との着物あわせ.. |
・ | 京小紋「波に小花」とあわせみました。 |
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