洛風林制作:九寸名古屋帯
《フランスドレス》
彩色と全体のデザインイメージが、印象的な西陣織の九寸名古屋帯です。
伝統的な着物や帯の「意匠」からすると、"随分と、斬新な色と図案ですね..、"などと言われそうです。
確かに、「伝統的」と想われている着物や帯のイメージには、こうした美的な感覚の西陣織は見掛けることはないかもしれません。
しかし、この西陣織なんですが...、伝統的なのかどうかは分からないけれども、少なくとも日本的なデザイン性を考え尽くされた上で、制作されている様に思えるんです。そして、よく観ていると...、日本的なデザイン性が美しく、見事なくらい巧みに構成された織物であることが伝わってくるんです。
織り出された文様は、<花>がデザイン化された図案が、基本となっています。
この"花のデザイン"は、菱型の中に綺麗に収められて、それが、ひとつの"デザインと"なって、並べられている...、ちょっと視点をずらしてみると..、この"菱型"と"菱型"に間の"かたち"は、<七宝文様>の"かたち"をつくっているですね。
また、七宝文様の外郭を追ってゆくと、"丸文"の中に、"菱型文様"が収められている..、そして、そもそも、この"菱型"に収められている"花"のデザインも、ひとつ取り上げて観てみると"家紋"をはじめとした"紋様"の"かたち"をしています。
いっその事..、この文様を<白と黒のモノトーン>でイメージ転換して、大きな襖に貼り付けたイメージをつくると...、結構、日本的な文様デザインとして違和感がなくなる様な気がします。
ただ、図案化された比較的細かな文様を、大胆に並べ揃え、ひとつのデザイン/文様イメージとして表現していると言う美的な感性が、伝統的なイメージには見掛けないものであると言うことだけなんだと思います。
そして、この織物の印象を特徴付けているもうひとつの..、彩色印象なんですが、これも、地色として使われている<藤色>も、着物や染め帯の<差し色>としては、珍しくない彩色なんですね。
文字通り..、藤の花や、菖蒲が染め描かれる際に、時折、使われる彩色でもある。
ただ、この織物の制作の際して、あえて、地色に使うことで、色の豊かさ、あざやかさが表現されているようです。
この西陣織の制作者は、日本の文様や日本の色をよく知っているようです...、知っている上で、美的な感性をもって制作に臨んでいるんだと思います。
彩色の数は控えられ..、織り出された文様も<割り付けられた文様>の繰り返しでしかない..、僅かな彩色と文様だけで、織物の印象を表現されているんです。
余所行きのお着物に、色気のような香りを匂わせてくれる帯になります。
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