ルバースミヤヒラ吟子 制作:首里花織(琉球藍)
首里織は、琉球王朝時代には王族士族の衣裳として伝えられて来た織物。そのため、琉球衣裳から和服への"かたち"が変わっても、首里の織物には、どこか気品とか格調が漂い、他の土地でつくられた織物にはない存在感が感じられます。
こちらに掲載をさせて頂いた作品制作者.ルバースミヤヒラ吟子氏は、女子術大学芸術学部を卒業後、首里織で人間国宝の認定を受けた宮平初子氏(実母)に師事した後、フランス国立ゴブラン製作所に留学され、ゴブラン織をも修得された首里織の染織家です(2018年に急逝)。
琉球藍が使われたこちらの花織は、ルバースミヤヒラ吟子氏最晩年に制作された作品です。
明るさの違う藍色を作品デザインとして展開されています。沖縄の植物から得られた数種類の色彩を着物制作の際に表現するのは、ルバースミヤヒラ吟子氏の作品性のひとつです。それは沖縄の自然のイメージを作品に重ねているのかもしれません。
藍色のグラデェーションに添えるように織り出された花織は、首里の伝統的なデザインにも関わらず、まるで幾何学的な記号のようにも見えて来ます。
琉球織物とは違う印象を憶えるかもしれません。東南アジア的な空気感に加えて、欧州的な繊細さも伝わって来ます。伝統的な首里織を超えて、世界の織物を習得された制作者の美意識が込められていると思います。知性と品位が伝わって来る染織作品です。
=経歴=
1973年 | 女子美術大学芸術学部卒業 | |
首里織染織家宮平初子工房に入所 | ||
1977年 | フランスゴブラン国立製作所開発研究室研修 | |
1979年 | 首里織染織家宮平初子工房に復帰 | |
1982年 | アトリエ・ルバース開設 | |
沖縄県工芸公募展最優秀賞 | ||
1983年 | 国展会会友優作賞 | |
国画会会員 | ||
1986年 | 沖縄県立芸術大学非常勤講師 | |
1987年 | 沖展会員 | |
国際服飾学会会員 | ||
1988年 | 沖縄県立芸術大学講師 | |
1990年 | 沖縄県立芸術大学助教授 | |
1991年 | 沖縄県指定無形文化財「本場首里の織物」技能保持者認定 | |
1992年 | 沖縄タイムス芸術選奨大賞 | |
1996年 | 「空の日」芸術賞 | |
1997年 | 米国メトロポリタン美術館客員研究員 | |
2003年 | 沖縄県立芸術大学教授 | |
2016年 | 沖縄県立芸術大学教授退任記念展 於 沖縄県立芸術大学 |
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首里織保存会会員 | ||
沖縄県立芸術大学名誉教授 | ||
2018年 | 逝去 |
* | ルバースミヤヒラ吟子 制作:首里花織の帯あわせ... |
・ | 洛風林:九寸名古屋帯『高麗織:アスターナ華文』(制作:勝山健史)とあわせてみました。 |
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