澤田麻衣子 制作:型絵染め帯
『ほおずき』
単衣/夏帯
こちらに掲載をさせて頂いている作品は「型絵染め」で染められた名古屋帯です。
「型絵染め」は、図案が彫られた一枚の紙(型紙)に刷毛や筆で色彩を刷り込んで行く染色です。彩色の数だけ型紙を使い染め描く摺型友禅とは違い、同じ型紙を使いながらも彩色加減に多様性が得られるため、奥行きある作品表現が可能です。
また、その名称(型絵)が伝えるように染め上がった作品には絵画的な雰囲気を伝えると同時に、制作者の感性が色濃く感じられます。
こちらに掲載をさせて頂きました「型絵染め」は、日本伝統工芸展などに作品を発表されている染色家:澤田麻衣子さんの作品です。
澤田麻衣子さんの作品テーマは、何時も草花に満ちています。それも、作品に描かれるの草花は、一種類、あるいは、せいぜい二種類にも関わらず、常に、素材(布)に余すところなく染め描かれます。その光景は、制作者の心に浮かんだ草花のイメージが映されているかのようです。草花をテーマとした夢想的なイメージに包まれています。
さて、この作品は、澤田麻衣子さんの作品には珍しく「花」が描かれていません。描かれているのは「ほおずき」の萼(がく)と葉、そして、果実です。ここでは、夢想的な印象は希薄かもしれませんが、この絵に描かれた様々なかたちの「ほおずき」が語りかけるくるような空気が漂ってくるような印象を憶えます。どこか「かすかに笑っている」、「ひそひそ話をしている」みたいに見えませんか? ちょっとしたイラストレーションのような感じ、または、寓話的な絵画性があるのかもしれません。
眼にしていると、結構、ユーモラスなんですけどね。
夏紬に染められているため、さらっとした乾いた質感が伝わります。
夏からお単衣にかけての紬のお着物、麻のお着物にあわせてお使い頂けます。
=経歴= | |
1994年 | 文化女子大学 テキスタイルコース 卒業 |
1995年 | 新潟 茜工房で型絵染めを始める |
1996年 | 京都 栗山工房に入社 二代目栗山吉三郎に師事 |
2004年 | 熊本 くらしの工芸展 入選 |
2005年 | 第29回 全国伝統的品コンクール入選 熊本 くらしの工芸展 入選 |
2006年 | 熊本 くらしの工芸展 入選 |
2017年 | 第51回日本伝統工芸染織展 型絵染着物「夏霞」 入選 |
2018年 | 第47回日本伝統工芸近畿展 型絵染着物「雨待花」 入選 |
2019年 | 第48回日本伝統工芸近畿展 型絵染着物「風雅紫苑」 京都新聞賞 |
2019年 | 第53回日本伝統工芸染織展 型絵染着物「蒼然の風」 入選 |
* | 着物と帯のあわせ |
・ | 夏塩沢/小絣(制作:瀧右衞門)琉球壁上布とあわせました。 |
・ | 夏久米島/(乱れ縞:コチニール)とあわせました。 |
*下段のフォームよりご注文を承ります。
・ | この商品は、お仕立てを伴うお誂えご注文となりますので、ご注文主さまのご希望により、お仕立て前にお手元でお品の確認をして頂く事が出来ます。「お手元でお品の確認」の詳細はこちらのPageでご案内を致しております。 |
・ | お届けに掛かる送料は無料対象商品です。 |
・ | 名古屋帯のお仕立てには、以下のお仕立方法がございます。ご注文の際にご指定下さい。
帯のお仕立てについてはこちらのPageでご案内させて頂いています。 |
・ | 特に、ご指定のない場合は、名古屋帯仕立てとさせて頂きます。 お分かりにならない場合は、ご注文の際に「相談」をお選び下さいませ。 後ほど、詳細なご案内をさせて頂きます。 |
・ | 帯芯に硬さにつきましては、お品の素材を勘案して理想的な硬さの帯芯を提案致します。 帯芯の硬さにご希望がございましたら、お申し付け下さいませ。 |
・ | 帯のお仕立てに要する期間は、仕立屋に渡す日から起算して約10日をご予定下さい。 |
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