玉那覇有公 制作
琉球紅型九寸名古屋帯：『梯梧の花』
生地：小千谷薄絹(夏季/単衣)
玉那覇有公氏が制作した藍色で染め描かれた琉球紅型染め帯。生地素材は、小千谷で織られた薄絹です。単衣から夏季を想定して制作された作品です。
この作品に染められているのは「梯梧の花」。
梯梧(でいご)は、亜熱帯植物で、日本では、ほぼ沖縄県にしか自生していない植物で、沖縄の県花に挙げられています。この梯梧が咲かせる花は、亜熱帯植物ならではの色とかたちをしていて、沖縄らしさを想わせます。
琉球紅型で人間国宝となった玉那覇有公氏は、この「梯梧の花」をテーマにした作品を幾つか制作されています。そのひとつがこちらで掲載をさせて頂いている夏帯。夏の風情漂う薄絹の上に、藍色の梯梧の花が並べられているかのよう染め描かれたこの作品は、素材感、藍彩の加減、そして、デザイン性が相俟って、南国沖縄の染色作品ならではの涼感と雰囲気を伝えています。
お単衣から盛夏に掛けてお使い下さい。
＝経歴＝
| 1961年 | ： | 紅型三宗家の一家：城間家14代.城間栄喜(故人)に師事 |
| 1970年 | ： | 第22回沖展に初出品 |
| 1972年 | ： | 第24回沖展「奨励賞」受賞 |
| 1972年 | ： | 第27回沖展「沖展賞」受賞 |
| 第10回西部伝統工芸展に初出品 「銀賞」受賞 | ||
| 第22回日本伝統工芸展に初出品 | ||
| 1976年 | ： | 沖縄タイムズ芸術賞 「奨励賞」受賞 |
| 第28回沖展「準会員賞」受賞 | ||
| 1977年 | ： | 第29回沖展「準会員賞」受賞 |
| 沖展会員推挙 | ||
| 第12回西部伝統工芸展 「金賞」受賞 | ||
| 1978年 | ： | 第22回日本伝統工芸展 「奨励賞」 |
| 日本工芸会正会員認定 | ||
| 1979年 | ： | 第26回日本伝統工芸展 「奨励賞」 受賞作品が文化庁買い上げ 東京国立近代美術館所蔵品となる |
| 1983年 | ： | 沖縄タイムズ芸術賞 「大賞」受賞 |
| 1991年 | ： | 第38回日本伝統工芸展 「文部大臣賞」」受賞 受賞作品が文化庁買い上げ 文化庁保管 |
| 1996年 | ： | 国定重要無形文化財「紅型」保持者認定(人間国宝) |
| 1998年 | ： | 紫綬褒章 |
| ＊ | 玉那覇有公 制作：薄絹 琉球紅型染め帯:『梯梧の花』との着物あわせ |
| ・ | 能登上布：絣織とあわせました。 |
| ・ | 琉球かすり壁上布(制作：丸正織物)とあわせました。 |
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