新里玲子
(沖縄県重要無形文化財保持者認定)制作
宮古上布:九寸名古屋帯
宮古上布は、宮古島の自然素材で制作された草木染め手織苧麻織物。この作品の制作者 新里玲子さんは、琉球王朝時代の図案(御絵図)に魅せられて、南国特有の色彩とその土地に伝わる絣模様でつくられた色上布(宮古上布)を制作している染織家です。
透ける様な美しさを感じさせてくれる色彩は琉球藍からつくられた彩りです。絣模様は琉球織物の伝統的な絣模様(ビーマ)を組み合わせてデザインされています。この宮古上布に使われている織糸は、宮古島で績まれた苧麻糸。宮古島の色彩と染織文化をこの宮古上布から読み解くことが出来そうです。
宮古島の自然と文化、制作者デザイン感性に満ちた宮古上布の九寸名古屋帯。
＝経歴＝
| 1948年 | : | 宮古島で生まれる |
| 1972年 | : | 下地恵康（故人）宮古上布工場に勤める |
| 1975年 | : | 琉球王朝時代の図案に魅せられて、彩り豊かな宮古上布の制作をはじめる。 同年、自身の工房を開設。 |
| 1995年 | : | 日本伝統工芸展 春の染織展 「日本経済新聞社」賞 |
| 2000年 | : | 沖縄タイムス 芸術選「奨励賞」 |
| 2002年 | : | 日本伝統工芸会準会員 |
| 2004年 | : | 日本伝統工芸会正会員 |
| 2011年 | : | 日本伝統工芸展 「奨励賞」 |
| 2012年 | : | 第32回伝統文化ポーラ賞「地域賞」 |
| 現在 | : | 国定重要無形文化財 宮古上布保持団体 代表 |
| ＊ | 宮古上布(制作 新里玲子)九寸名古屋帯との着物あわせ |
| ・ | 八重山上布(制作：糸数江美子)とあわせました。 |
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