アンスティチュ・フランセ関西・京都

アンスティチュ・フランセ関西・京都

 ● 6月1日。Blogでもご案内をさせて頂きました「洛風林の愛すべき世界の文様展」のご報告です。

そもそも、「洛風林って、なに?」と思われている方もおられると思います。西陣織の機屋でもなく、染織工芸作家でもない..、でも、時折、眼にすることがあるし、聞いたこともある。この展覧会は、そんな「 洛風林」を知って頂くと同時に、着物の世界に少しでも親しんで頂くことを趣旨として催されました。

開催された場所は「Institut français du Japon - Kansai | アンスティチュ・フランセ関西」。1936年に建てられたフランス政府公式の文化センターです。戦前の洋館建築は、「世界の文様」を愛した洛風林らしい会場でした。

展覧会内部、及び、作品の写真撮影はNGなので、この素敵な建物と会場の雰囲気をお伝えしたいと思います。

アンスティチュ・フランセ関西・京都

 ・ 展示されていたのは、現在制作されている帯地とそのデザインの元になった染織資料(時代や文化を問わず世界各地から収集された布)、そして、出版された書籍です。

イスラム文化、キリスト教文化などからつくられた西陣織のデザインは、現在では珍しくはないかもしれませんが、50年以上前に日本文化とは縁のない文化のデザインを西陣織に持ち込んだ洛風林の美的センスの高さには驚きます。

実際の資料を展示することは、他の機屋や制作者からの写しではなくて、洛風林がきちんとした資料に基づいて制作している証にもなるのだと思います。

洛風林 百選

洛風林会場は撮影NGなので文句を言われない程度の感じで1枚だけ。

アンスティチュ・フランセ関西・京都

写真だけからは戦前からの京都の建築物とは思われない雰囲です。

そもそも、黄色の廊下と黄色の壁って日本の発想にはあまりないと思います。階段の手摺りなどは建物の歴史を感じさせます。

会場となった3Fのバルコニーからは、左大文字と京都大学の時計台。そして、トリコロールカラーのフランス国旗。お天気は最高でした。


1Fの「ル・カフェ」で食べたパフェです。ずっと、以前に「ル・フジタ」ってフレンチがあったのですが、いまはカフェに変わってます。「いまのカフェは良くない」って噂だったんですが、ランチのサラダのボリュームはたっぷりで、美味しかったです。Coffeeは税込で300円でした。この価格って、文化教育施設だからでしょうか?

最後に、写真を撮り忘れましたが、この施設の1Fには藤田嗣治の大きな油彩画「ノルマンディーの春」が掛けられています。

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