2017年10月30日2020年12月22日 ● 喜如嘉の芭蕉布八寸名古屋帯。 福木で染められ、花織と捩り織が施されたこの作品には、何かを飾るための美しさが伝わって来ます。芭蕉布特有の野趣な空気が感じられません。 芭蕉布の歴史を振り返ると、芭蕉布は「野趣の衣」だけはなくて、王族や貴族の衣裳のひとつでもあったのです。 特に、福木で染められた黄色は、王族だけが纏うことの許された"色"...、この芭蕉布が、絣ではなくて花織と捩り織によって"飾られて"いるのは、"特別な芭蕉布"を意識して制作されているのかもしれません。 *過去のBlog記事(2017年5月以前)はこちらからご覧頂けます。