私の場合は勝手に想いを巡らしてしまいます..、<Art of Instrumentation>

The Art of Instrumentationここ数ヶ月、聴いているCDをご紹介します。

<Art of Instrumentation: Homage to Glenn Gould>
邦題:「器楽」の技法-グレン・グールドへのオマージュ

何やらタイトルからしてインテリジェンスなムード漂うCDですが..、ついつい理性が凍り付き、感情が流れ出すような音楽の世界が拡がります。

ヴァイオリニスト.Gidon Kremerと彼の主宰する弦楽合奏団"Kremerata Baltica"によるアルバム。
Bach弾きの巨匠ピアニスト.Glenn Gould没後30年を記念したオマージュ作品です。

ただ、Gidon Kremerは、Bachの「無伴奏ヴァイオリン集」を何枚も出している程ですから(こちらの独奏も凄いクオリティです!)、Bach弾きで誉れ高いGlenn Gouldをオマージュしての作品は、没後30年と言わずとも、必然として出された作品だと思います。

クラッシック音楽というジャンルを遙かに超えた..、素晴らしい現代音楽の世界を堪能できます。
ヴァイオリンってこんなにカッコ良く響くんだと想ってしまいます..。
単純な環境音楽とは全然違うし、NHKっぽい退屈なクラッシックでもありません。

CDのジャケットも現代アートっぽくって良い感じです(作品イメージが実に巧くデザインされてます)。

暗くもなく、明るくもない、ひたすらに美しい音楽..、耳に響かせていると様々なことを想い出すことが出来るかも知れません。