品川恭子氏の染色作品/ジャワ更紗..、染め九寸名古屋帯
品川恭子氏の染色作品のご紹介です。"ジャワ更紗"と銘が付けられた紬地に染め描かれた帯地です。
"ジャワ更紗"とは、そもそも、ジャワ島でつくられたろうけつ染めの布...、日本にはないエキゾチックな雰囲気を保った染めの布です。
ただ、ここに染め描かれた"ジャワ更紗"..、眼にした瞬間に"ある感情"が掴まれるような想いに捉われるんです。不思議な..、道理では割り切れない"物語"みたいなものを想ってしまう...、まるで、この画の中に"物語"が籠められているかのようなんです。
"赤"と言う色からなのか..、それとも、この"画"の姿からなのか..、エキゾチックなんて言葉を超えて、私たちが知っている時間や空間とは隔絶されたようなひとつの世界観みたいなものを感じるんです。
「似せた」「真似た」「よくある」と言う感じが一切ない。
この"ジャワ更紗"は、たった"ひとつの色"だけで描かれています。
"色"だけをみていても、とても"感情的"な感じを憶えてしまう。
その"感じ"なんですが、ちょっとした"灼熱"みたいなものかもしれません。
灼熱の赤い物語...
何処で、何を眼にしたんでしょうか..、そして、どうしたら、こんな"画"が描かるんでしょうか?

春の草花を主題とした「花籠」の染め帯を誂えてみました。
"型絵染め"なるものは、描かれた絵を一枚の型紙に託し染め上げる染色手法。
辻が花/創作家.森健持氏が手掛けた絵羽織。
勝山健史氏が制作した西陣織九寸名古屋帯。
眼にしていて...、とても素敵な帯地じゃないですか...。
麻生地に染められた型絵染めの帯地。
勝山健史氏が制作した西陣織九寸名古屋帯。
扇面に紫陽花が染め描かれた手描き京友禅の染帯。
ちょっと不思議な小紋です。